滋賀の日常風景を撮られているmichiyoさん。
いつも沙沙貴神社の四季折々の風景や花々を、美しく切り撮ってくださっています。
まるでその花が、その風景が「今、この瞬間を撮って」と語りかけているかのように、最高の一瞬を収められたお写真からは、私たちに新しい気づきと感動を与えてくださいます。
ここでは、これまでmichiyoさんが撮影してくださった沙沙貴神社の四季をご紹介します。ぜひご覧ください。
木下三千代
近江八幡在住
Instagramアカウント(@michiyo01130312)
2017年より写真撮影を趣味とし、主にSNSでの発信と、滋賀の風景写真を中心としたセルフプリントの写真展「日々彩」を開催、人と地域を繋ぐ活動をしています。
子育て・介護を経て、多忙だった頃には気が付かなかった滋賀の美しい風景に感動。この美しい瞬間を残しておきたい、そして誰かと共感したいという思いから撮影をはじめました。
沙沙貴神社様の境内には季節ごとに様々な植物が花咲かせます。
いつもお手入れの行き届いた美しい花々と境内が参拝するたびに心を落ち着かせてくれます。
そうして、その時自分が見たこと、感じたことを大切にして撮影をしています。
またお花には小さな生き物を見つけることが多々あり、見つけた時は自然と写真に収めていることが多いです。
花の見どころを季節ごとにご紹介。境内に咲く約200種類の花々は、1年を通して参拝者の目を楽しませてくれます。
1月は冬の澄んだ空気の中で、「ろうばい」は凛と咲き誇ります。寒さに耐えて咲くその姿は、厳しい季節だからこそ一層輝きを増し、透明感のある香りが周囲を包み込みます。
一方、「乙女椿」は丸みを帯びた花びらを幾重にも重ね、その名にふさわしい可憐さで、訪れる人の心をほっと和ませてくれます。
冬の庭に彩りを添える、ふたつの花の共演です。
3月、境内を彩るのは鮮やかな「寒緋桜」です。濃い紅色の花が枝いっぱいに咲き誇ると、春の訪れを告げる合図のように境内は一気に華やぎ、まさに春本番を迎えます。
この時期は、黄色の小花をつける「さんしゅゆ」も可憐に咲き、冬を彩ってきた「山茶花(さざんか)」や、凛とした美しさを持つ「椿(つばき)」も見ごろに。
さまざまな花々が咲き競う境内は、春の生命力にあふれ、訪れる人の心を明るくしてくれます。
4月、境内は「さくら」のやわらかな薄紅色に包まれ、春爛漫の景色が広がります。その中で「うこんざくら」は淡い黄緑色の花をつけ、華やかな木々の中でひときわ個性を放ちます。
白い毬のような「おおでまり」は風に揺れ、清らかな彩りを添え、足元では「おおむらさきつつじ」が鮮やかな紫を咲かせ、春景色に華やぎを加えます。
「さくら」を中心に、さまざまな花々が咲き重なる4月は、一年の中でもとりわけ華やぎに満ちた季節です。
5月の庭を彩るのは、春の風に揺れる花々です。
沙沙貴神社のシンボル樹「なんじゃもんじゃ」(ヒトツバタゴ)は、プロペラのようにくるくると花びらを散らし、まるで小さな雪が舞うかのよう。
狛犬もお花見と名付けられた写真の中で、花が風に吹かれるたびに楽しげに舞う様子が捉えられています。見る人も思わず笑顔になる、そんな瞬間です。
そして、ピンクの花をつける「うつぎ」の周りには、必ず「アオスジアゲハ」が舞い、花と蝶が織りなすやさしい景色を見せてくれます。
「こでまり」は、まんまるの花房がふわりと風に揺れ、可憐さと華やかさを兼ね備えた春のアクセントに。手を伸ばせば触れられそうな、優しい初夏の庭の雰囲気を演出しています。
6月の終わりには「夏越の大祓」を行い、茅の輪をくぐって無病息災を祈ります。梅雨の花々とともに、境内を彩る季節の行事です。
青色のグラデーションが涼やかな「額紫陽花(ガクアジサイ)」。その葉の上には、ちょこんと「チビでんでん」も遊びに来ています。季節の彩りと小さな命の共演が楽しめます。
「タニワタリノキ」は別名「人工衛星の木」と親しまれ、まさにその名のとおりのユニークな姿を見せてくれます。
そして、初夏の庭には、鮮やかな青紫色の「つゆくさ」も顔をのぞかせ、控えめながらも可愛らしい姿で訪れる人の目を引きます。
8月、木陰にひっそりと咲く「やぶみょうが」。白く小さな花が涼やかに連なり、夏の暑さの中でささやかな清涼感を与えてくれます。紫色の実をつけ、季節の移ろいを感じさせてくれます。
9月、境内を彩るのは鮮やかな赤の「彼岸花(ヒガンバナ)」。花の周りには「アゲハチョウ」がひらひらと舞い、花と蝶が織りなす初秋の景色を楽しませてくれます。
秋の庭には、「はぎ」の花も咲き誇り、柔らかな秋風に揺れる姿が訪れる人々の目を和ませます。
どの季節にお越しいただきましても、それぞれに美しい花々が咲き、心を穏やかにしてくれることと存じます。
ぜひ、折にふれてお参りいただき、花とともにある神社での時をご体感ください。
沙沙貴神社がインスタグラムでの発信を始めたのは、平成30年(2018年)1月のこと。
当初は試行錯誤を重ね、滋賀の魅力を伝えている方々の投稿を参考にしながら学んでいました。
その中で出会ったのが、令和元年(2019年)5月14日にmichiyoさんがアップされた「なんじゃもんじゃの木と夕日」のお写真。
沈む夕日と共に咲く花をこんなにも美しく切り取れるのかと、心を打たれました。
その後も季節ごとに沙沙貴神社の写真を投稿してくださり、ある時「この方は、あのとき境内に来られていた方では?」と感じ、お声がけしたのがきっかけでした。
参拝の方や神社の雰囲気を大切にしながら静かに撮影される姿。
お話しすると明るくにこやかで、写真を通して「幸せな瞬間」を届けてくださいます。
最後になりますが、michiyoさんが切り取ってくださる一瞬一瞬は、私たちが気づかない神社の美しさを教えてくれる大切な宝物です。
これからも四季を通じて、沙沙貴神社の魅力をたくさんの方に伝えていただけることを楽しみにしております。
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